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 子育てQ&A

社団法人母子保健推進会議会長●巷野悟郎
JA広報通信より
 
 2010年度  4月  子どものクチャクチャ食べ
   5月  鼻をいじってしまう子ども
   6月  プール熱に注意を
   7月  とびひを治すには
   8月  虫歯に気をつけて
   9月  人見知り
   10月  生後1か月ごろの泣き
   11月  反抗期
 12月  空気の乾燥から子どもを守る
 1月  ベビーカー
 2月  朝食を抜きがちな子どもが心配
 3月  春の衣服
  2011年度 4月  「はいはい」をしないので心配
   5月  言葉の発達
   6月  微熱
   7月  夏季熱
  8月  打撲
  9月  離乳食とアレルギー
  10月  日光(太陽光線)
   11月  夜泣き
  12月  紙おむつ
  1月  危なくて目が離せない
  2月  おやつ
  
 


子どものクチャクチャ食べ


Q  今年、入園した3歳半の長女です。園で会食があったとき、うちの子は口を開けてクチャクチャ食べていました。入園前は気にしていませんでしたが、食べ方が下手なのでしょうか。


A  食べ方には個人差があります。その中でも、口を閉じずにクチャクチャと音をたてて食べるのは、とても目立ちます。
 お子さんの食べ方は、以前からではないかと思います。
 食べる過程から考えると、口の中に食べ物を入れたら、唾液(だえき)と一緒に小さくかまなければ飲み込めません。よって、赤ちゃんは離乳食のころから、食べ物を口に入れると、こぼれないように口を閉じ、アングアングとかんで唾液を混ぜ合わせます。そして飲み込みやすくしてゴクンと飲むのです。
 こうして、食べるときは口を閉じた方が食べやすいことを理解します。クチャクチャという音も普通は出ません。
 口を開けた食べ方はむしろ食べにくいので、それなりの理由があると考えます。
 この場合ですが、かんでいるときに口を閉じると、鼻から呼吸しにくくなることがあります。例えば、のどの奥にある扁桃(へんとう)が大きい場合や、鼻の病気があるときなどです。鼻から呼吸しにくいことで、普通に食べられず、食べにくい食べ方が習慣になってしまっているのかもしれません。一度、耳鼻科で相談してみましょう。
 食育という点からも、子どものうちに「クチャクチャ食べ」を直して、きれいな食べ方を学んでおきたいものです。
  
 

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 鼻をいじってしまう子ども


Q  5歳の長男はよく鼻をいじっていて、癖になっています。鼻くそをほじるというのでしょうか。退屈していたり、何かに夢中になって手が空いているときにします。やめるように言っても、言うことを聞きません。


A  鼻の穴は空気の通り道ですから、乾燥しやすいところです。そのため体は、鼻の穴を湿らせて粘膜を守っているのです。
 いつもほどほどに湿っていれば問題ありませんが、乾燥したようなときは、いわゆる「鼻くそ」がたまって、何となく違和感があります。そのような場合、鼻くそが刺激となってくしゃみが出ると、それで一件落着するのが普通かと思います。
 お子さんは、違和感があるときに鼻の穴に指を入れて、その鼻くそを取り除こうとしているわけです。それがいつの間にか癖になって、何でもないときでも指を入れて、粘膜を引っかいているのだと思います。退屈なときや緊張したようなときに行うということから、癖になっているのが理解できます。
 さて、この癖を直すということですが、鼻に薬を塗って湿り気を持たせる方法も一つです。しかし、いじるのが癖なので、これが必ずしも効果があるとは限りません。
 そこでもう5歳ですから、「鼻をいじるのはよくない。傷がついて指からばい菌が入る」などと話すとともに、「おかしいよ」ということを分からせるのがいいと思います。
 ある事例として、鼻をいじっているところを写真に撮って子どもに見せたら、その日からやらなくなったということがありました。自分を見て恥ずかしいという気持ちになったのでしょう。参考にしてみてください。


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プール熱に注意を

Q 5歳の長男はプールが大好きです。最近、プール熱という病気があって、うつると聞きましたが、どういう病気でしょうか。プールではどんな注意が必要でしょうか。また、予防接種はありますか。今まで長男は病気をしたことがないので心配です。


A 「プール熱」という言葉は一般的に使われているもので、正しくは「咽頭(いんとう)結膜熱」といいます。アデノウイルスというウイルスによる病気です。一年中起こり得る病気で、流行することもあります。
 ウイルスを持った患者がプールに入ると、ほかの子どもたちに感染するので「プール熱」と呼ばれているわけです。プールの水が塩素消毒されているのは、こうした感染を防ぐためです。
 主な症状は、病名にもある熱です。高い熱を出すだけでなく、患者のウイルスがのどや目を侵し、のどの奥の咽頭炎や結膜炎を引き起こしたりします。これらの症状をまとめて、咽頭結膜熱といいます。  かなりはっきりした症状なので、ほとんどの人が咽頭結膜熱だと気づくと思われます。症状がある間、水を介してほかの子どもにうつすと、プール熱として流行してしまいます。2週間くらいはウイルスを出しているとのことなので、流行させないように注意しましょう。
 このウイルスに効く薬はないので、のどや目を清潔にし、発病したらプールを休んで安静にします。そして抵抗力をつけるため、栄養面に気遣い、経過を見ることです。
 さらに感染を防ぐためには、うがいをした水や、目をふいたガーゼなどの取り扱いにも注意しましょう。トイレ後の手洗いもきちんと行います。
 特に予防接種はないので、よく病気について理解し注意することが大切です。

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 とびひを治すには


Q 1歳半の長男は、保育所に通っていますが、あちこち皮膚が化膿(かのう)するので、治療と同時に保育所を休んでいます。「とびひ」と言われたのですが、なかなか治りません。もともとアトピー性皮膚炎があるので心配です。


A 「とびひ」は皮膚の化膿で、あちこちにうつって化膿するので、火災で火が燃え移る様子から、一般にそのようにいわれます。医学名は「伝染性膿痂疹(のうかしん)」で、菌による化膿です。
 皮膚には、体に役立つ菌がたくさんすみついています。これが悪い菌の感染を防いでいるので、そう簡単に皮膚が侵されることはありません。しかし条件によっては感染して化膿することがあります。例えば肌が荒れているようなときです。お子さんはアトピー性皮膚炎とのことなので、菌の感染によって化膿することが多くなります。全身の皮膚症状ですから、なかなか治りにくいということで、医師の治療を受けていると思います。
 また暑さや湿り気のある季節は肌が傷みやすいので、健康な人でも肌が汚れていると、ちょっとこすれたりしても、小さな傷がついて化膿することが多くなります。お子さんは1歳半で動きも活発なので、肌への刺激も多いのではないでしょうか。
 そこで、まずは自分で自分の体にうつさないように、一つひとつの化膿に薬をつけること、つめを切り、小まめに手を洗いましょう。またシャワーで体を流したり、肌着を小まめに取り換えるなどして清潔にすることです。家族の人たちや部屋の衛生などにも注意が必要です。
 化膿した部分が全部乾燥するまでは、他人への感染を防ぐため、休園してください。アトピー性皮膚炎との関係もあるので、主治医の指示を受けるようにしましょう。

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 虫歯に気をつけて


Q 5歳の長男は、幼稚園の歯科検診で虫歯が2本見つかりました。歯が生え始めたときからずいぶん注意していたので、今まで言われたことがありませんでした。近ごろ甘味飲料を飲むことが多いので、そのためでしょうか。


A 歯が生え始めたころは、この真っ白なかわいい歯を虫歯にしないようにと、お母さん方はずいぶん気を使うものです。育児書に書いてあるふき方や磨き方などで手を掛けるので、2〜3歳ごろまでの虫歯は少なくなったといいます。
 ところが歯も生えそろって、たいていのものが食べられるころになると、食事も自由になるので甘味飲料を飲むことも多くなり、これが虫歯の原因となりやすいのです。食後やおやつなどの決まったときにだけ飲んで口をすすげば、まず問題はありませんが、だらだら飲みが多くなることが虫歯の発生率を高めているようです。
 たとえ1日に飲む量は少なくても、時間をかけて飲んでいると歯は糖分に浸っているようなものですから、寝る前だけしっかり歯を磨いても意味がありません。といって昼間のだらだら飲みでは、そのたびに水でうがい、ということもできないでしょう。
 お子さんは虫歯でも、まだ歯が痛むというほどではなかったので、今まで通りの磨き方だけだったのだと思います。
 しかしこのままでは虫歯も進むので、治療を受けると同時に、甘味飲料を飲むのを制限し、飲んだ後は口をすすぎ、夜寝る前は、今まで通り歯をよく磨くようにしましょう。このころから生え替わる永久歯は一生使うのですから、大事にしようとお子さんによくお話ししてください。

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人見知り


Q 10カ月の長男は、このところ人見知りをして困っています。初めての人には特にそうで、遊びをやめて私にしがみついたりします。普段2人きりなので、そうなるのでしょうか。どのようにしたらよいですか。


A 生まれて間もない赤ちゃんは、誰に対しても顔を向けてじっと見ていますが、その後、半年くらいになると、笑顔も出てきて愛嬌(あいきょう)が良くなります。
 ところが離乳食が始まるころから周囲のものに興味が広がり、お座りやはいはいで行動が活発になると、慣れない人に不安な表情を示すようになります。これを人見知りといって10カ月のころです。知能が進んで身を守る本能が、知らない人を警戒するのではないかと考えます。
 普段の生活でお母さんが人とのおしゃべりの機会が多いと、赤ちゃんはそれを見ていて人に慣れていくので、人見知りは少なくなります。しかし親子だけの生活だと、人見知りしやすいものです。赤ちゃんにとって、初めての人の視線は怖いのです。
 そこで赤ちゃんと初めて会う人には、すぐに赤ちゃんの目を見たり手を出したりしないで、ちょっと無関心を装ってもらうとよいでしょう。
 そんな雰囲気でお話でもしていると、赤ちゃんは「この人はお母さんの親しい人」ということで、いつの間にか手を出したり、笑顔で赤ちゃんから関係を持とうとするほどです。このようなことが人見知りを少なくしていきます。
 一人で歩くようになって行動範囲が広がり、遊びも盛んになるころには、人見知りは少なくなって子どもらしくなっていくことでしょう。

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生後1カ月ごろの泣き
Q 初めての子育てなので、戸惑うことばかりです。特に夜中に泣かれると困ってしまいます。育児書に夜泣きが出ていますが、大抵は生後半年ごろからとあります。早くからなので心配です。


A 生まれて間もないころの泣きは、生後半年を過ぎてからの夜泣きとは性質が違います。生後半年ごろになると、大人の睡眠のように深い眠りと浅い眠りの繰り返しという形になっていくのですが、まだ十分ではないので、浅い眠りのときに目が覚めて泣いてしまうのです。これが夜泣きです。一方、生後1カ月ごろの泣きは、まだ生まれたばかりなので単純な理由があって泣くだけです。
 考えてみると、おなかの中の赤ちゃんは天国でした。空腹になることはなかったし、寒くも暑くもなく、暗い中で体をこごめて、いつもお母さんの声を身近に聞いていました。呼吸もしていないから泣きもしませんでした。
 その赤ちゃんはあるとき産声で呼吸が始まり、お母さんから独立します。赤ちゃんはそれからが大変。おなかがすいても暑くても、言えないから泣くだけです。そこでお母さんが判断して乳を飲ませたり、服を1枚脱がせたりします。この泣きは、実は赤ちゃんの言葉なのです。そう考えると、おなかの中ではこごんでいたのに、横に寝かせられるのが嫌で泣くのかもしれません。抱っこすると泣きやむからです。
 ということで、このころの泣きは赤ちゃんの言葉と受け止めて、大変でもいつでも応えてあげましょう。応えてくれるから、お母さんが大好きになっていくのです。
 
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反抗期


Q 2歳半の長男は、元気が良くて言葉もかなり発達したのですが、言うことを聞かなくて困っています。反抗期というのだそうですが、どうしたらよいのでしょうか。このままでは先が心配です。


A 2歳半というと、長い人生の中でほんの2年半しかたっていない段階です。まず2歳半の子どもはどこまで育っているかの理解ができると、どうしたらよいか対応できると思います。反抗期という言葉の意味も分かってくるのではないでしょうか。
 生まれたばかりのころの赤ちゃんを思い出してみれば分かるように、おなかがすけば泣き、眠ければ眠るというだけでした。すべてが自分中心で、人のことなど考えません。静かな夜中でも目が覚めて、眠れなければ大きな声で泣きました。そこで飲みたければよく飲んで眠ってしまいます。だからこそ赤ちゃんは、すくすく育つのです。
 実は2歳半の子どもも、まだこの続きなのです。だから赤ちゃんのときと同じように、したいことをして自分を満足させながら、発育の真っ最中にあります。
 ただこのころは、赤ちゃんというより子どもらしくなって、言葉も多くなり行動もかなり活発になるから、何でも分かってやっているように見えるだけです。まだそこまで発達していないので、すべてが自分中心の行動なのです。
 親の言うことを理解したり、友達と仲良く遊べるようになるのは、3歳過ぎになってからです。親に反抗して言うことを聞かないこのころを、力強い自立のときと理解して、お利口にできたときこそ、それを伸ばすように、褒めてあげましょう。

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空気の乾燥から子どもを守る



Q 4歳の長男は元気なのですが、よくのどを痛めて熱を出します。空気が乾燥しているせいではないかと言われるのですが、そのようなことがあるのでしょうか。それなら私たち大人も同じだと思うのですが。


A 私たちの体は皮膚と粘膜で覆われています。皮膚はむき出しですから、空気が乾燥すると肌がカサカサになります。そんなときスキンケアということで、ローションやクリームを塗ったりします。体の中の粘膜は問題ないのですが、空気に触れる部分は注意しないと傷んでしまいます。いつも湿った状態でなければならないからです。目や口は粘膜ですから、乾燥したときは目をパチパチしたり、唾液(だえき)でぬらしています。ところが鼻の入り口からのどの奥、気管の辺りまでは、絶えず空気が出入りしていますが、自分でどうすることもできず、乾燥すると粘膜が傷められてしまいます。これが鼻炎であり、咽頭(いんとう)炎です。そこにウイルスや細菌などがいると、病状をひどくして発熱したりします。子どもはこの部分の抵抗力が弱いので、空気の乾燥には特に注意が必要です。元気に遊んでいると夢中ですから、空気が乾燥しているときは水分を補給しましょう。
 日本の冬から春は、北からの風が日本海側の地方に雪や雨を降らせますが、それだけに太平洋側は空っ風で、のどを傷めやすいのです。湿度が20%程度以下になったら、意識して部屋に干し物をしたり、やかんで湯気を出したり、加湿器を使うのもよいでしょう。水分を取ることも忘れないで。



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ベビーカー


Q 近ごろはすてきなベビーカーを見かけます。赤ちゃんは満足そうに腰を下ろして、あちこち眺めています。私も来月初孫が生まれるので、プレゼントしようと楽しみにしています。どんなことを目安に選んだらよいでしょうか。


A
 昔、外出するときは、お母さんがおんぶしたり、抱っこしました。最も自然で赤ちゃんも大満足だったでしょう。これができないときは乳母車でした。今でいうA型のベビーカーで、赤ちゃんは横になって眠ることができました。
 このような時代があって、今のようなベビーカーとなりました。住宅事情や使用する期間の短さなどから、昔のような乳母車は少なくなり、どちらかといえば、腰掛け型が普及してきています。
 また、赤ちゃん向けのベビーカーは一般的に前向きのものが多いですが、対面式に変更できるものもあります。時と場合によって両方をうまく使い分けている方もいらっしゃるようです。
 このように、おんぶに抱っこから、簡便なベビーカーが普及してくると、子ども連れの外出も容易になり、街中ではごく普通に見掛けるようになりました。
 ベビーカーでの外出時、赤ちゃんは眠ったり、移り変わる風景に目を向けたりで静かです。しかし、赤ちゃんにとっては、何も分からない自分の世界にいるだけで、ただ時間が過ぎていくだけです。考えてみれば一人ぼっちで寂しいときかもしれません。
 このようなとき、対面式のベビーカーだと、赤ちゃんと顔を見つめ合い言葉を掛けてあげることができます。風景や街の音の中で楽しさを共有できるのではないかと思います。
 赤ちゃんと時間を共に過ごすことができる、対面式として使えるものをすすめたいと思います。



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朝食を抜きがちな子どもが心配


Q  6歳の長男は今年入学です。今は保育園に行っていますが、夜寝るのが遅くて、朝早く起きられないため、朝食もそこそこに登園します。ときには朝食抜きです。学校へ行くようになって、大丈夫かと心配です。


A  近年、朝食を取らないまま登園するお子さんが増えているようです。そのため幼稚園によっては、このようなお子さんのために食事を用意しているところがあります。それはそれで朝食を取っていることになるから、午前中は問題ないでしょう。
 しかし、朝食を取らない原因が、朝起きられないからとなると、これは入学前にぜひとも直しておきたいものです。午前中の明るい光の中で運動や勉強をすることが、子どもには大切だからです。そのためには朝きちんと起きて朝食を取ることが前提です。文部科学省が「早寝早起き朝ごはん」を進めているのは、その理由があるからです。
 早く寝て睡眠を十分に取ることで元気に朝を迎え、午前中の力をつけるために朝食を取るのです。入学を控えたこの機会にお子さんと話し合って、まずは早く寝る習慣をつけましょう。
 お子さんも入学を楽しみにしているでしょうから、なぜ早く寝なければならないかを説明すれば理解すると思います。  何時ごろ寝るのがよいかということですが、早ければ8時ごろ、遅くても9時ごろを目標に話し合ってみましょう。早起きができ、朝食をゆっくり食べる習慣がつけば、午前中の遊びもきっと楽しくなることでしょう。

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春の衣服

Q  この4月にはお誕生日を迎える長男です。春になったといっても、まだ寒い日があるので上着を着せているのですが、衣服をどのように調節していったらよいでしょうか。着るのを嫌がるのですが、暑いのでしょうか。という要領で春を過ごしましょう。


A  日本は四季の変化が大きいので、子育てでは、衣服に気を使いますね。その両極端にあるのが「暑い夏から寒い冬」と、その反対の「寒い冬から暑い夏」です。特に冬は寒さから身を守るため、たくさん着せているので、春に向かってどうしたらよいか、という質問が目立ちます。
 生まれたばかりの赤ちゃんは、弱い者としてたくさん着せられていることが多いものです。春の足音とともに大人は1枚ずつ脱いで薄着になりますが、赤ちゃんは風邪をひかせてはと、なかなか大人のように脱がさせてもらえません。赤ちゃんは何も言わないので、着せておく方が安心となってしまいがちです。
 この時期よく見かけるのが、大人は薄着で時にはノースリーブなのに、赤ちゃんはモコモコ着せられて赤い顔。靴下を脱がせてみると足が汗ばんでいます。厚着で体温を発散できていないのです。
 春めいているのに、冬の服と靴下では体温が逃げないから、赤ちゃんは動きが少なく、食欲もありません。毎年この時期になると、このような母と子のアンバランスな光景をよく見ることがあります。
 生まれて2カ月間くらいまでの赤ちゃんは、まだおなかの中の延長といってよく、衣服を着せて暖かくしている方がいいのですが、それを過ぎたら大人と同じくらい、半年を過ぎるころからは、大人より1枚少なめにしましょう。1歳にもなれば動きも激しいので、少なくとも家の中では靴下もいりません。着せるか脱がせるか迷ったときは、「着せない方が正解」。

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「はいはい」をしないので心配


Q  9カ月の長男は、よく遊ぶようになりましたが、心配なのは「はいはい」をしないことです。お座りしていたかと思うと、そこからつかまり立ちをして喜んでいます。「はいはい」するようになるのでしょうか。


A  赤ちゃんは、生まれたばかりのころは何一つできなかったのに、1年たつと2本足で歩くようになるのですから、大変な発達です。そして、誰が教えるわけでもないのに、そこにはちゃんとした順序があるのです。  
 生まれたばかりのころは体を動かすこともままならない赤ちゃんですが、抱っこして乳を飲ませたりしているうちに、首がしっかりしてきます。母子健康手帳の図には「首の据わり」は3〜4カ月ごろとなっています。首が据わると抱っこしやすくなり、うつ伏せにしても、頭を上げて手で突っ張って遊ぶようになります。  
 こうして体を動かしているうちに、お座りさせると腰で上半身を支えられるようになります。さらに、お座りしていると今度は下半身に力がつき、つかまり立ちができるようになります。立ち上がれば周囲がよく見えるので、その楽しさにすぐ自立して歩くことを覚えます。  
 このように赤ちゃんの体は、首・腰・足と上から発達していきます。多くはその間に、寝返りや「はいはい」という動きが入りますが、これは遊んでいるうちにたまたまできてしまうもの。時に省略することもあるのです。「立っち」を覚えてしまうと、「はいはい」よりも面白いですからね。それでもやがては寝返りや「はいはい」をするものなので心配ありません。
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言葉の発達


Q  1歳2カ月の長男です。近ごろつかまり立ちをするようになり、喜んでいます。しかし、まだ言葉が出ません。ブーブーと言うだけです。育児書などには2〜3語は喋るようになる時期と書いてあるのですが、このままでよいのでしょうか。


A  つかまり立ちをして、得意そうに口をとがらせて、ブーブーと言っている様子が目に浮かびます。生まれたときは何もできなかった赤ちゃんが、今は表情豊かに立ち上がっているのですから、素晴らしい発達です。間もなく手を離して立っち、やがて一人歩きでしょう。面白くなりますね。  
 パパ・ママも赤ちゃんに何かと話し掛けていることでしょう。お子さんも機嫌の良いときは声を出して、時に口唇を閉じたり開いたりして、訳の分からない声を出していると思います。それでもよく注意していると、機嫌の良いときや何か不満そうなときなど、違った声です。はっきりした言葉ではありませんが、赤ちゃんは自分の気持ちを声で表現しています。口の動かし方が発達し、同時に大人のまねをしながら、次第に言葉になっていくのです。一番簡単なのが、口を開いたり閉じたりして出るマンマです。食べ物との関係で声を出しているうちに、いつの間にかこれが言葉になって、何か欲しいときに使います。  言葉は教えるというより、赤ちゃんに優しく話し掛ける、何か言ったときに答えてあげているうちに、言葉の数が増えていきます。  
 言葉の発達にはかなりの個人差があるので、気にしないで赤ちゃんとの会話を楽しみましょう。
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微熱


Q  小学1年生の長男です。学校から帰ったとき、額が熱いので体温計で測ってみたら37度3分ありました。3日くらい変化がありません。本人は元気ですが、診察を受けた方がよいでしょうか。


A  体温にはかなりの個人差があります。生まれて4カ月から中学3年生まで1日4回(朝・昼・夕・寝る前)測定した平均値では、小学1年生の午後4時〜6時は36度2分〜36度9分という数字があります。  
 風邪をひいて熱を出す場合は、37度後半から38度以上が多いでしょう。37度〜37度4分ぐらいまでを、微熱と呼んでいます。  
 このようなとき、まず考えることは、体温には個人差があり、一日のうちでも変動があるということです。  
 朝起きたときが一番低くて、午後から夕方にかけて高くなり、寝るころには低くなります。お子さんが学校から帰ったときは、体をよく動かした後で、一般に高いときなのです。帰宅したらゆっくり休んでから計測しましょう。  
 それと測定の仕方です。一般に計測時間の短い(1〜2分)予測式の体温計を使用されていると思います。そこで念のために、予測値が出ても、もう少し長く挟んでおいて、目盛りが一定になったときの実測値を読んでみましょう。8〜10分かかりますが、体の深部温度に近く正確です。  
 以上のような測定方法で数回測定しても微熱のときは、念のためそのデータを持って受診してください。
 経験では、お母さんが気付かない体の炎症、例えば虫歯があったり、入学して新しい生活が始まった緊張などのことがありました。  学校生活はいかがでしょうか。新入学で生活リズムが変わるときです。優しく見守ってあげましょう。
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夏季熱


Q  この夏5歳の長男は、夕方になるとよく熱を出します。37度5分から37度8分くらいです。元気がありません。ところが、医者に行こうと思っているうちに遊びだして、熱も下がってきます。寝るころには元気になるので、そのまま寝かせてしまいます。暑さのせいでしょうか。


A
 ご質問の内容からは、発熱の他の症状が分かりませんので、主に熱だけということで考えると、いわゆる「夏季熱」と考えられます。
  5歳の男のお子さんといえばいたずら盛りで、暑い中を元気に遊び回っていることでしょう。動きと暑さでお子さんはきっと汗びっしょりと想像されます。
  この暑さの中でも、人は体温をいつも36〜37度に保っていなければならない恒温動物です。そのため暑いときは汗を蒸発させて、体温を放散させているのですが、それにも限界があるので、ややもすると体温が上がってしまいます。
 大人であれば暑いときは一休みするのですが、子どもは遊びに夢中です。暑さも忘れて遊び回っているうちに、やがては疲れてしまい、気が付くと体が熱い、測ったら熱があるということです。それでも涼しい場所で静かにしていれば、体温は下がってくるのが普通です。
 予防方法は、まず暑い中での遊びは避けることが第一です。そして汗のもとになる水分を切らさないように、時々水を飲むことです。だからといって水だけたくさん飲んでいると、血液が薄くなるので疲れてしまいます。汗の材料になるミネラルを含んだ飲料、子ども用のイオン飲料も必要です。
 よくいわれる「暑さあたり」や「夏負け」「夏バテ」ですが、子どもは水を飲むことを忘れて遊びに夢中になっているので、車でいえばエンジンのオーバーヒートの状態になるのです。
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打撲


Q  5歳の長男は元気いっぱい。それだけによく転んだり、どこかにぶつかったりと、そのたびに大騒ぎです。それでも大したことはなく、擦りむいたり、少し腫れたりといった程度なのですが、特に注意すべきことはありますか。

A
 4〜5歳といえば、男の子も女の子も元気いっぱい。手足の動きは自由活発で、新しいことにも挑戦的です。きっと打撲は日常茶飯事でしょう。
 大きなけがや打撲で症状が激しければ、すぐにも医師による診察が必要ですが、腫れや痛みが部分的なら、その場での応急処置ということでしょう。
 血がにじんでいたら、まずは感染が心配なので、その部分を清潔にします。水道を出しっ放しにして流水でよく洗いましょう。手にタオルを巻いて、こするようにして付着した汚れを十分に洗い流します。その後は傷をしっかり覆っておきます。
 傷がなくて赤く腫れているなら、その部分が外力で損傷を受けたために血液が集まっている状態です。痛みとともに、触れると熱を持っているでしょう。赤く腫れて熱を持ったような状態を炎症といって、免疫反応によって起きる症状です。腫れがひどいと、痛い上に症状も進むので、水で濡らしたタオルなどで冷やしましょう。炎症を落ち着かせることによって治りも早まります。くれぐれも温めないように注意してください。
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離乳食とアレルギー


Q  子どもが5カ月になったので、離乳食を始めようと思っているのですが、友達からアレルギーが心配だから、遅らせた方がよいと言われました。いつごろからなら離乳食にしていいのでしょうか。それまでは母乳だけでよいのでしょうか。

A
 多くの育児書には、離乳食は5〜6カ月ごろからとあります。これは厚生労働省が指導している一つの基準です。というのは、人は哺乳動物ですから、初めはお母さんの母乳で育てますが、それだけでは栄養が足りなくなります。いつかは大人の食事を取る必要があります。かといって一気に切り替えるわけにはいかないからです。
 赤ちゃんの発達に合わせて離乳食を順序立てて、少量から進めていき、同時に母乳を少なくしていきます。
 このように離乳を進めていくのですが、離乳食は、赤ちゃんにとっては全てがそれこそ生まれて初めての食物です。そこで時にはこれが赤ちゃんに合わないことがあるのです。多くがアレルギー反応となって表れます。大人でも卵を食べて発疹が出たり、下痢したりするのと同じです。
 初めての離乳食で、時にこのようなことを起こすことがあるので、医者の指導で遅らせることはあります。お子さんはいかがでしょうか。普通なら5〜6カ月になったら始めるので、離乳開始を遅らせるのは何か理由があってのことです。このころには赤ちゃんの体も離乳すべく発達していくのですから、特別の事情がなければ、まず始めてみるのが普通です。それでも心配なら、小児科でご相談なさってからにするのがよいでしょう。
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日光(太陽光線)


Q  原発事故の関係で、赤ちゃんを外に出さないようにしている方もいるようですが、太陽光線に当たらなくても大丈夫ですか。太陽光線に含まれる紫外線は、皮膚がんの原因になるというので、これも心配ですが。

A
 赤ちゃんは体がぐんぐん大きくなっていきます。生まれたとき3kgの赤ちゃんは、3〜4カ月たつと2倍の6kg、1年で3倍の9kgです。1日では20〜30gの増加です。その間に骨も成長するのですから、その材料になるカルシウムやタンパク質と、これらを有効に働かせるためのビタミンDが必要です。しかし母乳には成長に必要とされるビタミンDが含まれていません。そこで、太陽光線に当たることで体の中でビタミンDが作られることから、赤ちゃんには日光浴が勧められていました。「生後1〜2カ月たったら一日○分間当てましょう」と育児書に書いてありました。胎児も発育が盛んなので、妊婦にも日光浴が勧められていたのです。
 しかしその後、太陽光線に含まれる紫外線が皮膚がんを発生させるということから、1998年に母子手帳から「日光浴しましょう」という文字が消えたのです。ところが近年また「クル病」が注目されてきました。離乳食を遅らせ、いつまでも母乳だけで育てるのが問題で、それもビタミンD不足が原因といわれます。
 このようなことから、やはり発育旺盛な赤ちゃんにとっては、数分間でも太陽光線に当たることが必要と見直されてきました。昔のような積極的日光浴でなく、日常生活の中であまり神経質にならずに、ごく自然にしていればいいのです。
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夜泣き


Q  10カ月の長男は、近ごろ夜寝てから泣くようになりました。眠りに就いて2時間ほどたってからと朝方の2回です。乳を飲ませると静かに眠ってくれることが多いのですが、どうしてですか。直りますか。

A
 赤ちゃんは、生まれてしばらくは昼も夜もなく、眠ったり起きたりを繰り返しています。
 それでも生後6カ月になれば、次第に眠りは夜が中心になり、日中は起きていることが多くなります。
 しかし夜は眠るといっても、眠りの練習中ですから朝までぐっすりというわけではありません。  大人は眠ると間もなく深い眠りとなり、次に浅くなって、また深い眠り…。これを繰り返して朝になります。深い眠りのときは、少しくらいのことでは目を覚ましませんが、浅くなったときは夢を見たり、寝言を言ったりします。それでも目覚めることなく再び深い眠りに入っていくことを繰り返して朝になります。
 ところが、赤ちゃんはまだ眠りの練習中なので、夜は長く眠るようになるけれど、浅い眠りのときに目を覚まして泣いてしまうのです。これが「夜泣き」です。
 このようなとき、事を荒立てないで、普段のように乳首を口にふくませると、赤ちゃんの気持ちも静まって眠ってしまいます。乳首作戦を繰り返しているうちに眠りも上手になって、朝までぐっすりです。
 赤ちゃんが泣いたとき、照明をつけたりして「よしよし」などと機嫌を取ろうとすると、かえって目を覚まして大変です。慣れた母乳で、赤ちゃんを眠らせてしまうのがこつです。そのうち眠りが上手になって、卒業していくことでしょう。
 昔は架空の「疳(かん)の虫」のせいにして、これを封じてしまえば直るということで、神社仏閣で拝んでもらったこともありました。
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紙おむつ


Q  9カ月の孫は、ずっと紙おむつです。昔の布おむつに比べて、洗濯がいらないのはありがたいのですが、肌がぬれないので泣くこともなく着けたまま、時々取り換えるだけです。これからどうやっておむつは取れていくのでしょうか。

A
 昔は布おむつにおむつカバーでしたから、いつも注意していて、したと思ったらすぐに取り換えないと汚れるし、カバーで蒸れるから大変でした。
 紙おむつが出回り始めたのは昭和50年代、今から30年ほど前のことです。おむつの洗濯から解放され、子育てはとても楽になりました。赤ちゃんがおしっこをしても、その水分がおむつに仕組まれているポリマーという高分子吸収体に吸収されてしまうため、肌の当たったところでも、さらっとしています。「お母さんは安心して眠れます」というコマーシャルがあったほどです。今のお母さんも紙おむつで育ちました。
 しかし、便利になったからといって、赤ちゃんのおしっこやうんちに関心を持たないのは良くありません。やがて便意や尿意を教えてくれるようになるにしても、9カ月ですから、注意をしていれば便意や尿意でどこか様子が違うことがあります。不安そうな顔や体を震わせたりします。そのときおむつを外して、便器に座らせてみましょう。何度か失敗すると思いますが、やっているうちにいつか成功することがあります。そんなときはうんと褒めてあげましょう。こうしたことの繰り返しで言葉も出てくるので、自然に「チーチー」と言って教えるようになります。
 昔は布おむつから早く解放されたかったので、「排せつのしつけ」といって手をかけたものですが、今は「おむつ外れ」という考え方になりました。
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危なくて目が離せない


Q  1歳半の長男ですが、歩くようになってから部屋の中のものを投げ、壊します。言い聞かせても分かりません。危なくて目を離せないので困っています。どうしたらいいでしょうか。

A
 生まれたての赤ちゃんは何もできません。それでもいつかは2本足で歩けるようになる力を持っています。ひと言でいえば運動機能の発達です。知能発達の力も持っていて、それらは普段の生活の中で、順序を経て発達していきます。
 一人歩きするようになるまでを考えてみましょう。生まれたての赤ちゃんは、おなかがすいても自分で飲めないのでただ泣くだけです。するとお母さんが抱いてくれて乳を飲ませます。そのとき赤ちゃんは頭を上げるので、回数を重ねるごとに首が強くなる。さらに遊んでいるうちに腰が据わり、お座りしているうちに足がしっかりし、次には立つようになって、やがて二足歩行です。
 すべてが順序を経て発達しますが、その過程は必ずしも順調ではありません。1歩進んでは転び、2歩進んでは転びです。失敗を繰り返しながら歩けるようになるわけですが、お母さんはこれを失敗とは受け止めてはいけません。プラス思考で、1歩進んだ、2歩進んだと受け止めましょう。
 歩けるようになると世界が広がります。両手が使えるようになるので新しい行動に挑戦し始めたということです。もちろん最初は何も知りませんから、親は危なくないように部屋を片付けて、赤ちゃんから目を離さないで見守ってあげましょう。見守ってあげているうちに、次第に危ないことが分かるようになっていくのです。それまでの辛抱です。
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おやつ



Q  私が子どものころは、3度の食事の他に、午後3時の「おやつ」が楽しみでした。近ごろのお母さんはおやつというより、いつでも子どもにお菓子を与えていますが、これでいいのですか。寝る前も食べています。

A  今の祖父母が育っていたころは、3度の食事は満足ではありませんでした。子どもの好きなお菓子も今ほど多くはなかったので、いつでもというわけにはいきませんでした。それでも子どもはよく動き回って遊ぶから、3度の食事だけではおなかがすいてしまいます。そこで朝食と昼食の間に午前10時のおやつ、昼食と夕食の間に午後3時のおやつということで、子どもに合ったお菓子や果物を用意することがありました。今でも職人さんは体を使うので、同じタイミングで休憩し、ちょっとしたものを食べることがあります。子どもも同じで、おやつを食べて、また元気に遊びを続けました。近所の子どもと遊んでいるときは、よく一緒に食べました。
 その後、世の中に食べ物が多くなったので、現在はわざわざ3時に食物を用意しておかなくても、空腹のとき子どもは好きなものを口にすることができるようになりました。幼稚園児くらいになると、のべつ食べたり飲んだりです。
 これはおやつというより何回もの間食で、これが反対に3度の食に影響を及ぼし、寝る前の間食は、歯にも睡眠にも影響します。
 成長期の子どもの一日の生活は、3度の食事と早寝早起きが基本ですから、これを乱すような間食はよくありません。やはり昔ながらのおやつで、ゆっくりお話でもしましょう。
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