あなたもチャレンジ! 家庭菜園

アスパラガス 十分な土作りをして植え付ける

園芸研究家:成松次郎 / JA広報通信より


 グリーンアスパラガスには、疲労回復を早めるアスパラギン酸と高血圧を予防するルチンを多く含みます。早春に苗を植え付けて翌年から収穫できます。
[栽培時期]永年性なので、一度植えると7~8年同じ畑で栽培できます。一般には、2~3月に園芸店で苗を求めます(図1)。1年目は収穫しないで、根株を十分養成して翌年から収穫を始めます。種から育てるときは3~4月にまき、1年間株を育成し、早春に苗を植え付けて翌年から収穫します。
[品種] 太い若茎がたくさん取れる「シャワー」(タキイ種苗)、「ウェルカム」(サカタのタネ)など。
[植え付け]畑に1平方m当たり苦土石灰200gをまき、よく耕しておきます。次に、畝幅120cm、深さ30cm、幅30cm程度の溝を掘り、この溝1m当たり堆肥2kgと化成肥料(N:P:K=10:10:10%)100gを与えます。苗は株間40cmに植え付けます(図2・3・4)。
[管理]茎葉が繁茂すると倒れやすくなるため、株の両側にひもを張ります。追肥は、生育の盛んな6月と芽の動く前の2~3月に、畝の肩にそれぞれ畝1m当たり化成肥料50gを与えます。
[病害虫の防除]梅雨期と秋雨期の茎枯病が大敵で、茎と枝に紡すい形の病斑を生じ、進行すると茎が枯れ込んでしまいます。「Zボルドー」や「ダコニール1000」などで防除します。また、地上部が枯れる晩秋に、茎を地際から刈り取り、焼却して予防します。
[収穫]茎が伸びてきたら、先端が開く前に草丈30cm程度で地際から切り取ります。早春の1カ月間初物を楽しみ、その後一時収穫を中断し、1株に数本の茎を成長させます(立茎栽培という)。この数本の茎に働いてもらい、夏から秋まで次々に出る若茎を順次収穫します。
[種から育てる場合]
 3~4月に土作りを済ませた育苗床に20cm間隔に溝をつけて、株間15cm、1カ所2~3粒の種をまきます。草丈10cm程度のときに間引きし、1本立てにします。苗の養成中に2~3回、化成肥料を1平方m当たり50g程度を追肥します。数が少ない場合は、ポットにまいて苗を育成しても良いでしょう。


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

ダイコンのトンネル栽培 とう立ちの遅い品種を選ぶ

園芸研究家:成松次郎 / JA広報通信より


 トンネル栽培は晴天日には気温が外気より高く、日中の気温を生育に適切な温度(15~25度)に少しでも長く保つことができます。さらに、20度程度の高温はダイコンのとう立ちを打ち消す働き(脱春化という)があります。このように、トンネルとマルチの利用は生育促進と、とう立ちを回避する効果があります。
 一般地では、種まきは2~3月、収穫期は5~6月となります。
[品種]「天宝」(サカタのタネ)、「つや風」(タキイ種苗)はとう立ちが遅く、低温でもよく太る肌のきれいな品種です。「大師」(タキイ種苗)はやや短根ですが、密植ができます。
[トンネルの作り方]支柱の長さは、床幅70~80cmでは、挿し込む長さを加え、200cm程度の長さが必要です。トンネルフィルムは、支柱の長さと同じ程度の幅を使い、マルチフィルムは、農ポリの穴開きで雑草防止には黒を選びます。トンネルの土台となる支柱を60cm間隔に挿し、フィルムの裾は土で埋め、フィルムの上に押さえる支柱を挿し込むなど耐風性を工夫しましょう(図1)。
[畑の準備]種まきの2週間前に1平方m当たり苦土石灰100gをまいて畑を深く耕して、土を細かく砕きます。1週間前に化成肥料(N:P:K=10:10:10)150g程度と完熟堆肥1~2kgを施用します。
[畝立てと種まき・間引き]幅70~80cmの栽培床(ベッド)を作り、マルチフィルムを早めに張って地温を上げておきましょう(図2)。条間45cm2条、株間27~30cmとし、1カ所4~5粒をまいて、1cm程度の覆土をします。1回目の間引きは本葉1~2枚までに、2回目は本葉4~5枚の頃しっかりした株を1本に残します。
[トンネルの換気方法]日差しが強くなるとトンネル内は30度を超えるため、換気します。穴開きフィルムを使うと、換気の手間が省けます。穴なしフィルムでは裾を気温に応じて開閉するか、またはフィルムに穴を開け、次第に穴を増やして換気量を大きくします(図3)。3~4月はさらに気温が上がり、葉が茂ってトンネルの中が窮屈になる頃にはトンネルを剥ぎます。
[収穫]首の太さが8cmくらい、重さ1kgぐらいが収穫適期です。若取りして、葉も利用しましょう。なお、とう立ちが進むと芯が堅くなりますが、花茎(とうの長さ)が10cm程度なら問題ありません。


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

菜園の冬越し いろいろな工夫で長く収穫を楽しむ

園芸研究家:成松次郎 / JA広報通信より


 寒さに向かい、冬野菜の収穫や越冬させる野菜の防寒対策など、大切な作業が控えています。
 冬の晴夜には地面や野菜から熱が奪われ、急激に温度が下がります。これを放射冷却といい、寒害を起こすことがあります。
[被覆資材で防寒]トンネルや不織布のべた掛けは、防寒効果が高いので、上手に使いましょう。ただし、トンネルの密閉は日中に気温が上がり、軟弱に育ってかえって耐寒性を低下させます。穴開きフィルムの利用や裾を少し開けておいても防寒効果があります(図1)。
[身近な材料を使う]北風を防ぐだけで、野菜周辺の気温を高める効果があります。畝を東西方向に作り、畝の北側は10cm程度に土を盛ると良いでしょう。ササタケを畝の北側に野菜を覆うように斜めに立てる方法は、先人の知恵です(図2)。
[土寄せなどの工夫]ダイコン、カブ、ニンジンは、地上に出ている肩に土寄せして寒害を防ぎます。ハクサイやカリフラワーは、外葉の葉を内側に縛って包みます(図3)。イチゴ、エンドウは株元に落ち葉や刈り草を敷いて防寒します。
[保存・貯蔵]キャベツ、ハクサイを畑や庭で保存するには、株をぴったり並べ、わらや落ち葉で覆い、その上にむしろを掛けておきます。雪の多い地方では、ビニールなどで屋根掛けします。ダイコン、ニンジンは葉を切り落とし、深さ30cmくらいに埋(い)け込みます。
 サトイモ、サツマイモは、排水の良い所に深さ50~60cmの穴を掘り、サトイモでは子芋、孫芋を崩さないように逆さに埋け、サツマイモは芋づるを付けたまま埋けて、30cmくらいに盛り土して、上をシートで雨よけします(図4)。なお、温暖地では、芋類は発泡スチロールのトロ箱に入れ、冬の利用に備えます。また、サトイモは畑から掘り上げなくても、土を厚く掛けておけば、十分冬越しできることもあります。


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

タマネギ 元肥にリン酸肥料を十分に

園芸研究家:成松次郎 / JA広報通信より


 タマネギの生育は、15~20度の冷涼な気候が適し、10度以下では生育が停止しますが、春になり気温が上がり、日が長くなって肥大します。
[品種] 早生品種は収穫期が早い半面、貯蔵性に劣り、反対に中晩生品種は収穫期が遅いが貯蔵性に優れます。長い間収穫を楽しむには早生と中生を作ることをお勧めします。早生には「ソニック」(タキイ種苗)、「浜育」(カネコ種苗)など、中生には「アトン」「O・K黄」(いずれもタキイ種苗)などが良いでしょう。なお、サラダ用の赤系品種には「湘南レッド」(サカタのタネ)などがあります。
[畑の準備] 植え付けの2週間前に、1平方m当たり苦土石灰100gを散布してよく耕しておきます。1週間前に化成肥料(N-P-K=15-15-15%)100g、過リン酸石灰(過石)50g、堆肥2kgを全面にまき、深さは20cmくらいに耕します。ベッド植え(4条植え)にする場合は幅90~100cmの栽培床を作ります(図1)。すじ植え(1条植え)では、畝幅60cmとし、幅20cmの溝を掘り、畝1m当たり化成肥料50g、過石30g、堆肥1kgを入れて、土とよく混ぜておきます(図2)。
[植え付け] 11月に入ると園芸店で苗の販売が始まります。草丈20~25cm、太さ5mm程度の苗を購入し、霜の降りる前までに植え付けると良いでしょう。ベッド植えでは、黒ポリマルチを張れば雑草が抑えられ、地温を上げて生育が良くなります(マルチ栽培)。穴開きマルチを使う場合は穴の規格に応じて、条間15~20cm、株間15cmに植えます(図3)。1条植えでは、株間10cm程度にします(図4)。
[追肥] 1月上中旬と2月中旬~3月中旬に、1平方m当たり化成肥料20gを株元にまき、土寄せします。マルチ栽培では、株元(マルチ穴)に化成肥料を施します。
[病害虫の防除] 葉が白くカスリ状となるネギアザミウマ被害には、オルトラン水和剤などで防除します。さび病やべと病には、ジマンダイセン水和剤などで予防します。
[収穫] 畑全体の7~8割の茎葉が倒れたら引き抜きます。2~3日、日に当てて干してから、数球ずつ束ねて風通しの良い所につるし、貯蔵します。


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

ページ上部へ