私の食育日記

おうちで楽しくドレッシング作り

食育インストラクター●岡村麻純/JA広報通信より


 野菜好きのわが家の大人は、塩、こしょう、オリーブ油さえあればサラダは大満足。しかし、子どもは生野菜が苦手です。そこで、子どもにも生野菜を食べてもらいたいと、ドレッシング作りを始めました。
 ドレッシングは、お酢と油を混ぜ合わせ、とろりとした状態です。このお酢と油をベースに、とっても簡単にさまざまな味のドレッシングを作ることができます。おしょうゆとおだしで和風味にしたり、梅干しを加えたり、かんきつ類の果汁を入れてフルーツのドレッシングにしたり、ショウガやニンジン、タマネギをすりおろして加えたり、砂糖や蜂蜜で甘味を足したり、大人用には、ゆずごしょうやワサビ、七味、マスタードなどを加えてぴりっとさせてもおいしくなります。使うお酢も、米酢やリンゴ酢、ワインビネガー、黒酢など、油も、オリーブ油にごま油、米油などいろいろな組み合わせができます。作り方も簡単。材料を容器に加えてシャカシャカ混ぜるだけ。このシャカシャカを子どもたちにやってもらえば、自分で作ったという気持ちも生まれて、喜んで野菜に掛けてくれます。
 普段混ざり合わないお酢と油が混ざり合うことを乳化といいます。ドレッシングの場合は、しばらくするとまた水と油が分離してしまうので、食べる直前によく混ぜる必要があります。しかし、お酢と油を乳化させたマヨネーズは時間がたっても分離しません。これは、マヨネーズの中の卵黄が水と油が混ざり合うのを助ける役割をしているからです。マスタードにも同じように乳化を助ける力があります。マスタードを使い、油を最後に少しずつ加えて作る方法でクリームのようなドレッシングを作ることもできます。
 ドレッシングを手作りすれば毎日違う味が楽しめます。そして何より、一緒に作ることで子どもたちもサラダに興味を示してくれることがうれしいです。

おやつはやっぱり干し芋、干し柿

食育インストラクター●岡村麻純/JA広報通信より


 息子は幼稚園に入ってからさまざまなお菓子デビューをしました。その結果、おやつへの執着が強くなり、夕食をあまり食べなかったり好き嫌いをしたり、心配事が増えました。また、兄が食べていれば妹も同じものを欲しがります。しかし、1歳児にはまだ控えてもらいたい物もちらほら。そこで、家でのおやつの時間は干し芋や干し柿にすることに決めました。これならば、子どもも喜ぶ上に兄妹そろって楽しめます。
 日本の伝統の干し芋、干し柿。干し芋は江戸時代から、干し柿は平安時代からあるといわれ、干し芋はサツマイモを蒸した物を、干し柿は渋柿を干して作られます。では、干すことで栄養は変わるのでしょうか。
 干し芋も干し柿も、もともとは水分を多く含む野菜や果物です。その水分を干すことで2~3割にしています。水分がなくなると、水に溶けやすいビタミンCなどは減少してしまいますが、水に溶け出さない脂溶性のビタミンAやビタミンE、カリウム、食物繊維、鉄分などは、干して小さくなることで栄養も凝縮します。干し芋は、抗酸化作用があり生活習慣病や老化を防いでくれるビタミンEが豊富で、食物繊維の100g当たりの含有量は生のサツマイモの2倍近く、鉄分は3倍も多く含まれます。干し柿も、目や皮膚の粘膜を守るとされるビタミンAが生の柿の約3倍、食物繊維は9倍近く多く含まれます。
 干すことで甘味も凝縮されるので、おやつにぴったりです。また干した物の魅力の一つにかみ応えがあるという点もあります。現代はかむ力の弱い子どもが増えているといわれますが、おいしいおやつならば一生懸命かんでくれます。よくかんでくれるので、少しの量で満たされてくれるのも魅力です。干し芋、干し柿の他にも、無添加のドライフルーツにすることもあり、「かめばかむほどおいしい味が出るよ」と子どもたちはうれしそうに食べています。

砂糖の種類と使い分け

食育インストラクター●岡村麻純/JA広報通信より


 幼児食の味付けは薄めを目指していますが、苦手な野菜は甘めに煮たり、お砂糖の味付けで苦味のある物にもチャレンジしてみたり、必要なときには子どもが大好きな甘さに頼りながら食事を作っています。
 そこで、味に敏感な子どものためにも、砂糖は何種類かを使い分けています。上白糖、三温糖、黒砂糖、メープルシュガー、ざらめ、グラニュー糖。これらは全て砂糖ですが、甘味、味、溶け具合など、違いがあります。
 お砂糖の原料は、サトウキビやテンサイです。砂糖は、原料の糖蜜を分離して、ショ糖だけを結晶化し精製して作られる精製糖と、糖蜜とショ糖を分離せずに作る含蜜糖に分けることができます。私たちが一般的に砂糖と呼んでいる上白糖は精製糖で、しっとりとして溶けやすくできています。三温糖も上白糖とほぼ同じですが、最後に出た糖蜜を何度も加熱してカラメル化させ、またはカラメル色素を添加することで茶色をしています。
 一般的にざらめと呼んでいる茶色く粒が大きい物は中ざら糖という物で、グラニュー糖と共にざらめ糖に分類され、こちらも精製糖です。グラニュー糖は粒が細かくさらさらしていて、溶けやすいのが特徴です。上白糖のショ糖の割合が97・8%に対して、この二つのざらめ糖は、99・9%とショ糖純度が高くなっています。一方、黒砂糖は糖蜜を分離せずに作る含蜜糖で、ショ糖の割合は80%、糖蜜が含まれるため独特の香りやこくがあります。メープルシュガーもカエデから作られる含蜜糖です。また、キビ砂糖、テンサイ糖など原料を特定してその特徴を生かして作られた砂糖も見掛けられます。テンサイ糖はオリゴ糖を含むのが特徴です。
 煮物には色味や香りのある黒糖を、お豆を煮るときはざらめで甘味を強調、クッキーを作るときはメープルシュガーを使うなど、砂糖の使い分けを楽しんでいます。

しっかりお腹を空かせよう

食育インストラクター●岡村麻純/JA広報通信より


 4歳になる息子が以前より食べ好みをするようになってきました。大人と同じように食べられる物が増えましたが、再び好き嫌いが出る時期でもあります。そんなとき、気を使っているのは、食べない物も食卓に並べること、そして食事の時間は必ず空腹になるようにすることです。
 お腹(なか)が空(す)くということは、最大のおいしさの調味料です。大人でもとにかくお腹が空いているときに食べたあのおいしさは忘れられないという思い出があるのではないでしょうか。それと同じで、子どもだってお腹が空いているとより食事がおいしく感じるのです。子どもの小食で悩んでいるママに限って、ご飯をあまり食べなくて心配だから、これではお腹が空いてしまうからと、食後、おやつの時間、ぐずりやすくなる夕方にお菓子をあげている様子が見受けられます。しかしそれでは夕食の時間にお腹が空いているはずもなく、結局また夕食もあまり食べず、悪循環になってしまいます。また何かを口にする時間の間隔が短いと、虫歯になりやすいですし、人は消化をするのに多くのエネルギーを使うため、他のことへ集中する時間も短くなってしまいます。
 小食、偏食の改善には、まずは食事の時間をしっかり空けて、次の食事のときに空腹状態にする空腹リズムをつくることが一番です。子どもにお腹が空いたと言われると、つい何かをあげたくなってしまう気持ちはよく分かります。しかし、日中しっかり体を動かし、お腹を空かせることはとても良いことです。小まめな水分補給は忘れないようにしましょう。
 子どもも大きくなってくると食べられるおやつも増え、つい大人と同じようにおやつを与えてしまいがちですが、成長発達している幼児期、特に脳は6歳までに9割発育するといわれており、バランスよく栄養を取ることが大切な時期です。まずは、しっかりお腹を空かせてみましょう。


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